本日10月10日はスポーツの日。58年前の今日、東京オリンピックの開会式が行われました。今日はそれにちなんで、プールマイスターにも関わりの深い「スイミングカルチャー」について小噺を。
今日の日本では子供の習い事の中でも常に上位にランクインし、皆さんにも身近な存在である「スイミング」ですが、皆さんはスイミングクラブがいつ頃、どのように誕生したか、ご存知でしょうか?
実はきっかけは、昨年行われた東京オリンピックの半世紀以上前、1964年の東京オリンピックの後に芽生えたという歴史があります。
1964年大会では、地元東京で「お家芸」でのメダル量産が期待されながらメダル1つという結果に終わった水泳日本。一方、強豪国アメリカに目を向けると、当時既に大学の施設などを活用しながら、ジュニア世代の育成システムが構築されていたんだとか。そうです。それがスイミングクラブのシステムだったのです。
当時、日本にはまだなかった「スイミングクラブ」の仕組みはオリンピックが開催された代々木オリンピックプールにて大会の翌年にスタートし、その2年後の1967年に自前のプール施設を建設して運営をするスイミングクラブの第一号「多摩川スイミングスクール」が誕生します。
その後、身を守るためのライフスキルとして、全身運動で体力を向上させるスポーツとして、一つの社会インフラとして、老若男女誰もが楽しめるスポーツとして水泳が広く普及する大きな要因となる多くのスイミングクラブが日本各地に生まれていったのです。
今日では日本全国にあるスイミングクラブですが、その歴史を紐解くと1964年東京オリンピックが大きなきっかけとなっていて、そのレガシーとして一つの社会インフラとして発展していったことが伺えます。これだけ多く民間のスイミングクラブが存在する国は実はほとんどありません。日本の「スイミングカルチャー」は世界に誇るべき文化なのです。
ということで、58年前、東京オリンピック開会式が行われた10月10日「スポーツの日」ということでご紹介しました!今後ももっと詳しくその歴史を紐解いていきたいと思います!